1年で1番忙しい年末年始は半数以上の出前利用が増える!

忙しい時期には食生活の変化がつきもの。外食頻度や出前利用、惣菜購入頻度が普段と比べて増えがちです。本記事では1年のうちに最も忙しい年末年始に食生活や食事シーンがどのように変化するのか、『フードテック総研』の調査を分析しながらご紹介します。

年末年始や年度末の食事シーン

「食」ビジネス、IT情報など飲食業界のトレンド情報をお届けする総合メディア『フードテック総研』は、日本最大級の出前サービス『出前館』会員を対象に、忙しい時期の食生活の変化に関する調査を実施。1年で最も忙しい時期と原因、食生活や食事シーンの変化についてアンケートを行いました。

今回の調査では、1年でとくに忙しくなる年末年始に、外食や出前利用、惣菜購入の頻度が増える実態が浮かび上がってきました。それぞれの食事シーンにおけるメリット・デメリットの調査結果も合わせてご紹介していきます。

調査結果サマリ

1. 1年でとくに忙しくなる時期は年末年始で、仕事や家事の増加が主要因
2. 年末年始は「外食」「惣菜購入」「出前利用」の頻度が上がる
3. 「外食」「惣菜購入」「出前」は食事の準備をしなくて済む点が好まれる
4. 一人暮らし世帯よりも二人以上世帯のほうが「惣菜購入」「出前利用」の頻度が高い
5. 「出前」は気分や生活習慣に合わせて食事を選べるため、食事をコントロールしやすい

<調査結果詳細>

忙しい時期に関するアンケート調査では、1位「12月(71.6%)」、3位「1月(23.7%)」と、年末年始がとくに忙しいとの回答が得られました。年末年始の食生活は、「外食頻度」「コンビニやスーパーでの総菜購入頻度」「出前の利用頻度」が普段と比べて「増える」との回答がどの食事シーンでも50%を上回りました。

いずれの食事シーンでも、メリットのトップは「食事の準備をしないで済む」との回答で、とくに「出前」は他の食事シーンと比べ、暴飲暴食や食事の偏りに対してデメリットを感じる人の割合が低く、食事をコントロールしやすいメリットが考えられます。

年末年始は、仕事や家事が増えて1年で最も忙しい時期

1年で忙しい時期とその理由

当調査では初めに1年で忙しくなる時期を聞きました。最も多かったのは「12月」で、回答者の71.6%が「忙しい時期」と回答。また、「1月」も23.7%という結果が得られ、12月と1月の年末年始の時期が、1年でもとくに忙しい時期といえます。

忙しくなる原因については、1位「仕事量が増える(69.2%)」、2位「仕事の付き合いが増える(32.8%)」と、仕事にまつわる原因が大多数を占めています。次いで3位が「大掃除など家事が増える(31.2%)」、4位「プライベートの付き合いが増える(20.1%)」と、年末年始ならではの行事が影響していることがわかります。

男女別で回答を比較したところ、男性は「仕事量が増える」が最も多く71.2%、続く2位が「仕事の付き合いが増える」で37.6%。女性でも最も多い回答は「仕事が増える(66.6%)」でしたが、2位は「大掃除など家事が増える(45.9%)」で、男性の同じ回答に比べ25ポイントも高い結果に。男女ともに、年末年始は仕事や家事の時間が増える事実が浮かび上がってきます。

年末年始は外食・惣菜購入・出前利用が増える

年末年始の食事シーン

次に、年末年始の食事シーンについて調査しました。「外食頻度」、「コンビニやスーパーでの惣菜購入頻度」、「出前の利用頻度」について普段の時期との違いを聞いたところ、どの食事シーンでも「増える」という回答が全体の50%を上回りました。

世帯ごとに見ると「外食頻度」については、一人暮らし世帯でも二人以上世帯でも「増える」との回答は60%を超えており、両者に大きな差はありませんでした。一方で、「出前の利用頻度」が「増える」と答えた一人暮らし世帯が48.4%だったのに対して、二人以上世帯では59.6%と10ポイント高い結果に。また、「コンビニ・スーパーでの惣菜購入頻度」では、一人暮らし世帯よりも二人以上世帯のほうが「増える」と答えた割合が9ポイント上回る結果となりました。

家族の人数が多いほど食事の用意をする手間も増えるため、多忙な時期には、外食や惣菜購入、出前利用の機会も増すことが考えられます。

食事の準備をしないで済むのが「出前」「外食」「惣菜購入」のメリット

各食事シーンでのメリット・デメリット

「出前」、「外食」、「惣菜の購入」を普段から利用している人に対してメリットとデメリットを聞いてみると、いずれの食事シーンでも、メリットのトップは「食事の準備をしないで済む」という回答が得られました。

それぞれの食事シーンを見ると、「外食」は「普段食べられない食事が食べられる(55.2%)」、「気分転換になる(50.3%)」が他の食事シーンに比べて20ポイント高く、普段とは違った非日常的なものを求めていることがわかります。一方で「出前」は、「ゆっくり食事ができる」が他と比べて10ポイント以上高く、家でゆっくり食事を楽しみたい日常の延長として利用されているようです。

また、「出前」のデメリットを見ると、「暴飲暴食が増える(10.7%)」、「カロリーが高い食事が多くなる(33.8%)」、「食事がかたよる(35.5%)」といった点で、他の食事シーンよりも割合が低い結果となりました。「出前」は丼や肉系のがっつりメニューからサラダや低糖質のヘルシーメニュー、タピオカミルクティーまで様々なメニューがあり、その時の気分や生活習慣に合わせて食事を選べるため食事をコントロールしやすいことが考えられます。

自宅でゆっくり楽しめる出前メニュー

年末年始は、年度末の仕事、大掃除などの家事で仕事もプライベートも1年で一番忙しい時期です。忘年会や新年会といった飲み会も多く、つい食べすぎたり飲みすぎたりすることも多いのでは? そんな時期こそ、家で食事をする際はバランスのいい食事をとってゆっくり自分の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

『フードテック総研』では、日本の出前・デリバリーをはじめとする「食」産業の活性化に貢献するため、引き続き、最新の出前・デリバリー情報をお届けしていきます!

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※本リリースに記載されている価格はすべて税込価格です。また、価格は地域によって異なる場合があります。

【調査概要および参考データ】
年末年始の食生活に関する調査
調査期間:2019年12月14日~12月16日
調査対象:全国の出前館利用者 803人

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この記事の監修者

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フードテック総研編集部

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