食の調査データ・トレンド
2021/11/29
コロナ禍における「デリバリー」・「テイクアウト」容器の需要や取り組み
コロナウイルスの感染拡大により、飲食業界においては、食のDX「フードテック」が加速し、売上拡大のため、「デリバリー」や「テイクアウト」を取り組み始めた飲食店舗が増加しました。それに伴い、「テイクアウト」や「デリバリー」の専用容器の需要が増加した中で、『出前館』が運営する飲食店向け仕入れサービス「仕入館」における取り組みをご紹介いたします。
「食」ビジネス、IT情報など飲食業界のトレンド情報をお届けする総合メディア『フードテック総研』では、日本最大級の出前サービス『出前館』の事例や市場データをもとに、食のDX「フードテック」におけるフードデリバリー市場の動向まとめをご紹介していきます。
外食業態における売上規模の変化について
NPD Japanの調査結果より、外食業態(レストラン計)の売上規模は、コロナ前の2019年同月比より、2021年9月の全体売上は29%減少したものの、テイクアウト・出前(デリバリー)は、6%増加。外食業態の売上規模の減少の中、テイクアウト・出前(デリバリー)は、顕著に売上規模は拡大しました。
また、2020年4月の全国緊急事態宣言以降、コロナ禍による外出自粛のため、新たに「デリバリー」や「テイクアウト」を開始する飲食店が増加。「デリバリー」や「テイクアウト」の人気動向(検索回数)においても、コロナ前の検索トレンドと比較し、現在も高い数値で推移しています。
飲食店向け仕入サービス「仕入館」の取り組み
一般的に、飲食店が「デリバリー」や「イートイン」を開始するにあたり、専用容器の準備が必要になります。『出前館』では、飲食店の「デリバリー」や「テイクアウト」の需要増加に伴い、2014年より運営している、飲食店向け仕入サービス「仕入館」を2021年8月に、便利にご利用いただけるサイトへリニューアルオープンしました。
<仕入館の宅配バイクレンタルページ>
https://shiire-can.com/pages/lp-rentalbike.aspx
リピーター購入の多い人気商品に加え、環境対応のエコ素材容器など食品容器分野を強化。さらに、カテゴリ体系を見直し、お客さまが理想の容器を見つけやすいよう改良を実施しました。
特に、容器の中でも、2019年10月 『出前館』と簡易食品容器製造販売の最大手 「株式会社エフピコ」と共同開発した麺類向けの「デリバリー特化型容器」の人気は高く、「スープが漏れにくい・冷めにくい」、三層構造で機能性が多くのラーメン店から支持されています。
また、日本最大級のデリバリーサービス『出前館』におけるラーメンジャンルは、全国緊急事態宣言前対比で、注文数380%と非常に伸びたジャンルになります。コロナ禍で、『出前館』と「仕入館」は、多くのラーメン店におけるデリバリーの売上や体制構築に貢献してまいりました。
また、「仕入館」では自ら「デリバリー」を開始したい飲食店向けに、レンタルバイクの取り扱いを行っており、デリバリーを始める飲食店の多様なニーズに応える商品ラインナップを提供しています。
『フードテック総研』では、日本の出前・デリバリーをはじめとする「食」産業の活性化に貢献するため、引き続き、最新の出前・デリバリー情報をお届けしていきます。
【調査概要および参考データ】
2019年対比(コロナ感染拡大前) 外食業態の売上規模
●出典元:NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ
●調査期間:2019年10月, 2021年9月
ラーメンの注文増加比率
●出典元:出前館
●調査期間:2018年1月~2019年12月
調査対象:商品名に「ラーメン」の名称を含むメニューから独自算出方法で集計
この記事の監修者

フードテック総研編集部
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