SDGsで注目されるエコ容器の種類と導入メリットとは?

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飲食店におけるSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして、食品ロスの削減やプラスチックごみの削減などが行われています。近年は、テイクアウトやデリバリーの導入も進む中、使用する容器の脱プラスチックによって、環境にやさしい「エコ容器」を採用する飲食店が増えています。「エコ容器」とは何か、具体的にどのような種類があるのか、また導入メリットをご紹介します。

世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが進む中、日本でも多くの企業が取り組み、年々活発化しています。飲食業を営む事業者も、食品ロスの削減やプラスチックごみの削減など、様々な取り組みを行っていることでしょう。また最近ではテイクアウトやデリバリーの導入も進む中、使用する容器の脱プラスチックを図る動きも出てきています。
そこで今回は、脱プラスチックの「エコ容器」をご紹介します。どのような種類があるのか、また導入メリットを見ていきましょう。

SDGs達成のために注目される「エコ容器」とは

エコ容器とは、その名の通り「エコ」な容器のことで、一般的には、環境にやさしい素材を使用している容器を指します。例えば、紙や木材を原料とした容器などがエコ容器にあたります。出前館が運営する飲食店向け仕入れサービス仕入館では、多種多様なエコ容器を取り揃えております。

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ここで、具体的なエコ容器の種類をご紹介します。

エコ容器の種類

・クラフト
クラフト紙で作られた紙製容器です。内側にPE(ポリエチレン)コーディング加工を施し、耐水性・耐油性を持たせています。

クラフト

・エコパーム
パームヤシから作った非木材紙を使用した食品箱です。内側は耐油加工しています。

エコパーム

・エコバンブー
竹の繊維から作られている容器です。埋めると土に還る生分解性のある環境配慮型のペーパーウェアです。

エコバンブー

・バガス
バガスとは、サトウキビの搾りカスのことを指します。木材パルプの代替となることで、森林伐採量を減らすことができるため、脱プラスチックだけでなく、森林保護やCO2削減にもつながることから、近年エコ素材として注目されています。
他にバガスと名の付くものに、「麦バガス」麦の非可食部分から生まれた100%生分解素材や、「竹バガス」という成長の早い竹とバガスを混ぜ合わせた混合素材もあります。

バガス

・ファルカタ
ファルカタという成長の早い木材を使った容器です。土に還りやすく、桐のような木目が特徴です。

ファルカタ

・未晒
未晒とは、薬品で漂白をしていないことを意味する紙素材です。未晒を使用した容器はナチュラルな素材感があり、強度があることで食品容器として注目されています。

未晒

・ペーパーフードウェア
紙を使った容器で、中はPEラミネート加工されているので、耐水性・耐油性があります。

ペーパーフードウェア

・バイオデリカ
石油由来のPPF(フィラー入りポリプロピレン)にサトウキビなどからできたプラスチックを配合している容器です。

バイオデリカ

エコ容器の導入メリット

エコ容器をテイクアウトやデリバリーなどの容器に導入することによって、飲食業を営む事業者は様々なメリットが得られます。ここでは、主なメリットをご紹介します。

・地球貢献・SDGsへの取り組み・CSRの実現
一事業者として地球環境への貢献と共に、世界的に高まるSDGs目標達成に向けた取り組みを推進でき、企業のCSR活動の一環になります。果たすべき役割が果たせることは、大きなメリットいえます。

・企業のイメージアップ・集客につながる
環境問題に取り組むことは、自社が社会的責任を果たせるだけでなく、消費者からのイメージアップにつながります。その取り組みが広く知られることで、これまで利用されていなかった層の顧客獲得につながる可能性もあります。ビジネスの拡大や集客にもつながると考えられます。

・自然由来の素材で料理のイメージアップにつながる
自然由来の素材を使ったエコ容器は、ただエコというだけでなく、ナチュラルで洗練されたオシャレな印象を与えます。これまでのプラスチックのときとはまた異なる、料理のイメージアップにもつながるでしょう。SNSなどでメニュー写真を発信するときも、オシャレにエコ容器に盛り付ければ映えます。

・耐水、耐油性を備え、電子レンジ対応の容器も
紙や植物性素材の容器は、汁漏れや油脂の染み出しが心配になる方も多いでしょう。しかし、「仕入館」で取り扱っているエコ容器であれば、ほとんどの商品が耐水性・耐油性加工が施されており、スープや炒め物にも安心して利用できます。 また、電子レンジに対応しているエコ容器も多いため、入れる料理の幅が広がります。

・資材のエコ化に関する支援を受けられる可能性も
自治体によっては、資材のエコ商品移行に関わる支援施策を行っている場合があります。助成金・補助金などが受けられる可能性もあります。各自治体に問い合わせてみましょう。

飲食業が、SDGsなど環境にやさしい取り組みを推進する場合に、エコ容器を導入することは、手軽に実現する方法といえます。また、企業としては非常に多くのメリットが期待できます。仕入館では、豊富な種類の素材や形状のエコ容器を取り扱っております。ぜひご覧ください。

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『フードテック総研』では、日本の出前・デリバリーをはじめとする「食」産業の活性化に貢献するため、引き続き、最新の出前・デリバリー情報をお届けしていきます。

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この記事の監修者

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フードテック総研編集部

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